「キャスターは反権力」古舘氏、公開質問状に回答しない岸井氏にテレビ報道の資格なし!

 【高橋昌之のとっておき】

 私が昨年5月にこのコラムで指摘して以来、議論になってきた「報道ステーション」と「NEWS23」の放送法4条違反の問題ですが、両番組で最近、特筆すべき動きがあったので、それに対する私の見解を書かせていただきたいと思います。

 「報ステ」では昨年12月24日、12年間キャスターを務めてきた古舘伊知郎氏が今年3月末に降板することを発表し、「23」では12月22日、アンカーの岸井成格氏の番組中の発言を問題視した有識者らでつくる「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」が出した公開質問状に対し、岸井氏は回答しませんでした。古舘氏は降板発表後、記者団の取材に答えましたが、その発言は報道番組のキャスターの役割を全く理解していない内容でしたし、岸井氏の無回答という対応はジャーナリストの資格なしといえるもので、双方とも大いに問題があります。

 まず、「報ステ」ですが、古舘氏への記者団の取材は約30分間行われました。古舘氏は開口一番、「不自由な12年間だった」と述べ、自由に発言できなかったことへの不満を表明しましたが、そのこと自体、キャスターとして失格です。キャスターが自由に自らの意見を番組で語ったとしたら、それは客観的な報道とはいえないからです。

 古舘氏はキャスターを引き受けた経緯について「僕はテレビは『娯楽の箱』だと思っている。だが、(現テレビ朝日会長の)早河(洋)さんが(報道番組で)『自由に絵を描いて』というんですね。それでコロッとだまされて」と語りました。とすれば、早河氏も古舘氏も報道番組のあり方を理解していなかったといえます。古舘氏がそう考えているのなら、3月末と言わず、即刻降板して、バラエティー番組などを思う存分やったらいいと思います。

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