大阪ダブル選 問われる“ポスト橋下” 維新vs非維新の構図再び

 任期満了に伴う大阪府知事選が5日、告示された。8日に告示される大阪市長選とあわせ、22日の投開票で、次の4年の府政、市政を担う大阪のリーダー2人が誕生する。

 約40年ぶりとなった前回のダブル選で初めて候補者を擁立し「2勝」した大阪維新の会だが、住民投票で都構想が否決されたことを受け、橋下徹大阪市長が政界引退の意向を示すなかで、真価が問われることになる。今回のダブル選では、大阪維新が打ち出した新たな都構想案作りに対し、非維新側は真っ向から反対しており、大阪府と大阪市という2つの自治体のあり方が、再び争点になりそうだ。

 橋下氏は、主張が分かれるテーマであえて議論を仕掛け、選挙で対決を煽る手法で、これまでの知事、市長にない発信力を手にしてきた。一方、反発や批判も招き、自ら育てた国政政党も泥沼の分裂騒動に陥っている。選挙では、橋下氏の引退後も、こうした政治手法の継続を望むのかどうかも問われることになるだろう。

 大阪の都市圏としての機能強化や、低迷する経済の活性化、行財政改革など両陣営が最終的に目指す目標はよく似ている。問われているのは、目標に近付く、手腕や実行力だ。来夏の参院選も見据えると、勝ち負けだけでなく、その票差も大きな意味を持つだけに、選挙戦は熱を帯びるだろう。

 ただし、選挙後も不毛な批判合戦が続くことを望む有権者はいないはずだ。各候補には誹謗中傷に陥ることなく、選挙後も見据えた政策論戦を望みたい。

 そして、有権者には、その議論をしっかりと見極め判断してもらいたい。(山口敦)

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