日露首脳会談 北方領土交渉の前進で一致 露大統領訪日は「ベストなタイミング探る…」

 【ニューヨーク=桑原雄尚】安倍晋三首相は28日午後(日本時間29日未明)、ロシアのプーチン大統領と米ニューヨークの国連本部で会談し、北方領土問題について、双方が受け入れ可能な解決策を作成するため、交渉の前進を図ることで一致した。11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議など国際会議の機会を活用し、首脳間の対話を継続することでも合意した。

 プーチン氏の訪日については、年内に実現するとの昨年の合意に基づき、「ベストなタイミングを探る」との方針を確認した。

 会談の冒頭、首相は自身の自民党総裁再選に触れ、「これにより、さらに腰を据えて平和条約交渉に取り組む素地が整った。2国間関係を発展させたい」と強調。これに対し、プーチン氏は「両国間のあらゆる方面でコンタクトが活発化している。貿易額は減っているが、経済協力に大きな潜在力があると信じている」と期待感を示した。

 プーチン氏の年内訪日をめぐり、首相は「ベストなタイミングで実現したいという気持ちは変わっていない。そのために政治、経済分野で成果を準備したい」と表明。その上で「そうした準備は建設的で静かな雰囲気の中で進めていきたい」とも述べ、ロシア高官の北方四島訪問といった挑発行為を行わないよう牽(けん)制(せい)した。

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