永田町にまた“解散幽霊”!解散恐怖症の民主党は柳が揺れても「解散」に見える?

 【政治デスクノート】

 「まさに夏の怪談話。根も葉もない解散幽霊を徘徊(はいかい)させているな」

 自民党実力者の1人が笑いながらこう指摘するのは、民主党幹部らが喧伝(けんでん)している今夏から秋にかけての衆院解散説についてだ。

 解散説が流れ始めたのは、国会で審議中の安全保障関連法案を成立させるため、政府・与党が今国会の大幅延長方針を決めてからのこと。

 6月22日に民主党幹部の1人が「解散の可能性は30%だ」と突然周囲にぶち上げると、翌23日には枝野幸男幹事長が正副幹事長会議で「私は衆院選の準備をする」と爆弾発言。枝野氏は昨年12月の衆院選についても「私が安倍晋三首相なら、この秋にやると思っている。(臨時国会の)冒頭かもしれない」などと事前に予想していたことから、党内に解散風が一気に吹き始めた。

 岡田克也代表が7月3日の記者会見で「今の国会情勢をみると、早期の衆院解散も全くないとはいえない状況だ」との認識を披露したかと思えば、菅直人元首相も4日のブログで「政局にきな臭さが漂ってきた。8月解散説だ」と指摘。その上で「安倍総理は前回の解散で、追い込まれる前に逆襲することに味をしめている。安保法案が行き詰まったら正面突破を図るために解散するのではないかという憶測が永田町に流れ始めた」などと、衆院選の準備を急ぐ必要があると呼びかけた。

 とはいえ、こうした民主党幹部らの指摘や憶測に対して、永田町では冷ややかに見る向きが多い。安倍首相も9日の講演で、集団的自衛権行使を認める安保法案をめぐり解散および衆院選に踏み切る可能性を問われ「全く考えていない。議論を進めていくことができれば(法案への)理解は少しずつ増えていくと思う」と否定したが、それもそのはず、まだ前回衆院選からわずか7カ月しかたっていないためだ。

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