稲田氏「民主党全体が共犯」 負傷の渡辺氏は携帯盗難で告訴も検討

 自民党の稲田朋美政調会長は16日の党政調審議会で、民主党議員が衆院厚生労働委員会の渡辺博道委員長(自民)の入室を実力阻止した問題について「民主党全体が共犯」などと批判した。同日の厚労委理事懇談会では、与野党が暴力行為を行わないことを確認。自民党は労働者派遣法改正案を19日の同委で採決する方針だ。渡辺氏は混乱の渦中に携帯電話を盗まれたとして刑事告訴も検討するなど攻勢を強めている。

 稲田氏は党政調審議会で民主党議員の行為について「法的な構成要件は暴行、傷害。それを計画した者は教唆(にあたる)」と指摘。「言論の府である国会で、暴力で自分たちの意見を通すのは議会人として失格。猛省を促したい」とも述べた。

 与党が批判のボルテージを上げる中で開かれた厚労委理事懇では、負傷をした渡辺氏と自民党の松野博一筆頭理事が民主党に抗議。松野氏は民主党としての正式な謝罪も求めた。

 理事懇では「暴力行為を慎む」ことを申し合わせたうえで、17日に改正案に関する質疑を行うことで合意。与党は19日に安倍晋三首相が出席して質疑を行った上で採決し、同日の衆院本会議への緊急上程を提案した。

 ただ、収まらないのはケガをした渡辺氏だ。12日の乱闘のさなかに行方不明になった携帯電話について、「犯罪行為だ。しかるべき措置を検討する」と記者団に怒りをぶちまけた。

 というのも、渡辺氏の携帯電話は12日夕には見つかったが、乱闘現場となった衆院分館3階ではなく1階の自動販売機の下から。自民党内では「何者かが奪って届けず、遺棄した可能性が濃厚」(幹部)とみており、渡辺氏は警視庁に窃盗罪などでの告訴も視野に入れていることを明らかにした。

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