潜水艦「けんりゅう」 世界最高峰の技術結集、機密に満ちたその艦内は…

 【防衛最前線】(7)

 その巨体は、まさに「鉄の鯨」に見えた。海上自衛隊の最新鋭潜水艦「そうりゅう」型の4番艦「けんりゅう」だ。海自は10月30日、広島県呉市の海自呉基地で、記者団に艦内を公開した。

 「カメラやカメラ付き携帯電話はここに置いてください」

 乗艦直前、海自関係者が記者団のカメラを回収していく。潜水艦は「機密の宝庫」とも呼ばれ、関連する防衛秘密の数も公表されていない。特に、そうりゅう型は原子力を使わない通常動力型では世界最大で、日本の先端技術が結集されているため、厳戒態勢が敷かれている。

 艦内に入るためには、上甲板から垂直に降りるはしご(ラッタル)をたどらなければならない。革靴だったため、滑り落ちてしまいそうで怖い。ようやく艦内に入ると、通路も部屋も狭く感じる。魚雷の横には、ところせましとベッドが置かれていた。潜水艦はこんなものかと思ったが、そうりゅう型は特別に狭いそうだ。

 その原因はディーゼルエンジンに加え、スターリングエンジンを搭載しているからだ。前世代のおやしお型の士官室は原則3人部屋だったが、そうりゅう型では「10人が一緒に入るタコ部屋の士官室もある」(けんりゅう関係者)という。

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