舛添氏、都議会に対して「安全運転」 独自カラー発揮、いつまで我慢できる?

【舛添都政 期待と課題】(下)

 「雪の中、私は都民の直接選挙で選ばれた。皆さんも直接選挙で選ばれた。どちらも正統な代表です」。新たな首都の顔として初登庁した12日、舛添要一(65)はあいさつ回りで東京都議会自民や公明を訪れ、こう口にした。自公両会派は舛添を総会室に招き、都議は拍手と握手で迎えた。舛添も分刻みのスケジュールの中、両会派でそれぞれ10分ほど費やし、笑顔を絶やさなかった。舛添の倍以上、434万票で都知事選を制した前知事の猪瀬直樹(67)があいさつ回りを会派控室で手短に終えたのとは対照的だった。

 舛添はややリップサービス気味にこうも語った。

 「これまでは車の両輪がほかの方向を向いて、方向感覚を失って前に行かないというきらいがあった」

 都議から「よしっ」「そうだ」と声が飛んだ。

 定数127のうち自公が過半数の82議席を占める都議会。対応を誤れば、都政は立ち往生する。舛添は幹部職員に「慣らし運転をしている場合ではない。全速力でスタートしている」と語りかけたが、こと都議会に対しては、今のところ、“安全運転”が目立つ。

 こうした舛添の姿勢は議会側のお眼鏡にもかなう。

 「都政がやっと正常に戻る」と、都議会自民幹事長の吉原修(58)は胸をなで下ろす。それほど都議会には前任の猪瀬に対し、「議会軽視」「独断専行」の思いが根強い。

 それは東京五輪の準備をめぐって噴出した。

 「猪瀬氏は都議会に十分な説明なく、下村博文・文部科学相と交渉し、五輪組織委員会人事も都議会の頭越しで進めた」と話すのは、自民党のベテラン都議。そして、こう続けた。「議会をさんざんバカにしておいて、尻拭いはこっちにさせる。やってられない」。いまだに恨み節が口をついて出た。

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