「宝の海を返して」尖閣カツオ、尖閣マグロ…魚をブランド化 中国に対抗:イザ!

2013.12.24 11:57

「宝の海を返して」尖閣カツオ、尖閣マグロ…魚をブランド化 中国に対抗

 【尖閣 宝の海】海人たちの願い(下)

 紺碧(こんぺき)の海に浮かぶ大きな白い円。低く鈍い爆発音が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の海域に響きわたる。尖閣の海で漁をしてきた石垣島の元漁師、上原吉広さん(82)は、半世紀前の光景をよく思い出す。

 「台湾漁船はダイナマイトを使って漁をしていた。あちこちに白い円形の模様が浮かんでいたよ」

 ダイナマイトが爆発する衝撃波で水面に上がってきた魚を一網打尽にする。おおらかな時代だった。

 尖閣最大の島、魚釣島。アホウドリが多く生息し、台湾の漁師に日本の漁具を分けてあげると、代わりにアホウドリの卵をもらうこともあった。「本当に『宝の海』だった。体が元気だったらまた行きたいよ」

 尖閣諸島の地籍は沖縄県石垣市登野城(とのしろ)。石垣島の登野城漁港は、名前が示すように昔から尖閣諸島と縁が深かった。漁港の漁師小屋で沖縄の伝統的な漁船「サバニ」を造っていた元漁師の狩俣武次さん(55)が振り返る。

 「昔はサバニに4、5人が乗って、海図を広げて、尖閣まで向かったさ」

 30年以上前、漁に使ったサバニはわずか1・5トン。甲板はアカマチ(ハマダイ)、アカジン(スジアラ)などの高級魚で次々と埋まったという。

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