「我らの漁場を取り戻せ!」尖閣へ漁業体験ツアー、海人たちの熱い思い:イザ!

2013.12.23 11:51

「我らの漁場を取り戻せ!」尖閣へ漁業体験ツアー、海人たちの熱い思い

 中国公船の領海侵犯や防空識別圏設定に揺れる尖閣諸島。「宝の海」を追われた沖縄の漁師たちの思いや挑戦に迫った。

 【尖閣 宝の海】海人たちの願い(上)

 中国による領海侵犯や防空識別圏設定など、不穏な動きに翻弄されている尖閣諸島。「宝の海」で自由な漁業を封じられた海人たちの苦悩や挑戦を追った。

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 沖縄本島から南西に約410キロにある石垣島の登野城(とのしろ)漁港。11月27日深夜、懐中電灯を手にした海上保安官6人が2隻の漁船に乗り込み、「全員集まって下さい!」と声を張り上げた。

 海上保安庁の立ち入り検査だ。本土から来た「漁業体験ツアー」の参加者8人も、甲板に集められた。

 海保が立ち入り検査したのは、漁船の目的地が尖閣諸島(沖縄県石垣市)だったためだ。「島は政府の所有で立ち入りが禁じられている」というのが理由だ。

 「日本の海なのに、そもそも島に上陸できないのがおかしい」。漁船の船長、砂川幸徳さん(49)は不満を漏らす。その背景には、尖閣諸島に伸びる中国の“魔の手”がある。

 「海人(うみんちゅ)」といわれる沖縄の漁師たちは、尖閣周辺の海域を「宝の海」と呼んできた。尖閣周辺では、船が沈みそうになるほど大漁に恵まれたからだという。

 しかし、11月23日、尖閣上空を含む東シナ海に中国政府が一方的に防空識別圏を設定。周辺海域では昨年9月の尖閣国有化以降、中国公船の航行が常態化し、海保の巡視船が連日警戒を続ける。漁船は尖閣周辺に近づけず、好漁場である浅瀬での漁もままならない。

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