【近ごろ都に流行るもの】「シューマイ居酒屋」多彩な味比べ、名物育てまちおこし

 このところシューマイの周辺が騒がしい。首都圏でシューマイ居酒屋が続々誕生。個性的な蒸したてをつまみにする、新スタイルが生まれている。横浜市の老舗「崎陽軒」初代社長の出身地、栃木県鹿沼市ではシューマイによるまちおこしが始まった。中華の脇役や持ち帰り総菜…。当たり前すぎて目立たない存在ながら、どんな具材も包み込むポテンシャルは無限大。油を使わずヘルシーなのも、今どきの好みに合っている。(重松明子)

 東京・JR新橋駅近くの路地に「Tokyo焼売(しゅうまい)マニア」の看板があった。店内では、コの字カウンターの中でせいろが湯気を立てている。シューマイは常時10種以上。まずは定番(2個330円)をかじると、密な豚肉のミンチに歯応えがあり、噛むごとにうまみがジュワ~。「国産黒豚を粗めにひいて、長ネギを加えています。タマネギだけだと甘すぎるんで」と、店主の中橋薫樹さん(40)。

 千葉県松戸市産レモンを使った爽快なサワー(550円)とともに、錦糸卵×白身魚、唐辛子を練りこんだ“しびれ系”などもいただいたが、変化があって食べ飽きない。1人酒にもってこいだ。「シューマイのアレンジは無限大。多種類を出す店がなかったので、ならば自分でやってみようと思った」

 調理師として、香港料理の有名店などで磨いた腕をレシピ開発につぎ込み、今年2月に45席の店を開いた。「コロナ禍と同時で厳しかったが、9月中旬以降は昼・夜ほぼ満席。『Go To イート』の恩恵もある。ネットで探してくれる方が多く、シューマイ好きの幅広さを実感している。第3波の影響は急激に出ているが、今が耐えどきです」

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ