政府、イベント緩和で経済再生着々 感染監視と検査を強化

 政府がイベント開催の制限緩和と観光支援事業「Go To トラベル」の全面実施に踏み切る背景には、新型コロナウイルスの新規感染者数の全国的な減少がある。ただ、感染症専門家の間には「油断はできない」との声は根強い。秋から冬にかけて季節性インフルエンザとの同時流行も予想される。政府は経済再生を着々と進めながらも、感染状況の監視体制と検査体制の強化を急ぐ。(坂井広志)

 「緊急事態宣言解除後にまた感染が拡大した。東京を中心とした接待を伴う飲食店から都内の他の地域、全国に回ったのは間違いない。これから感染が下火になっても同じようなことが起きる可能性がある」

 政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は11日、東京都内で開かれた新型コロナに関するシンポジウムでこう述べ、歓楽街に相談や検査が気軽に受けられるセンターの設置を求めた。

 厚生労働省に助言する専門家組織は10日、「新規感染者数は減少が続いており、お盆を挟んでもその傾向は維持されている」とする分析をまとめた。お盆休みを経ての感染拡大は杞憂(きゆう)に終わり、政府はこのタイミングで経済を本格軌道に乗せたいのが本音だ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ