姫路でクマ出没相次ぎ捕獲用わな設置 注意呼びかけ

 姫路市北部でツキノワグマの出没が相次いでいるため、市は19日、同市夢前町神種(このくさ)の集落付近に捕獲用のわなを設置した。今のところ、けが人や農作物被害などの報告はないが、市は自治会などを通じ周辺住民に注意を呼びかけている。

 市によると、夢前町内では5月26日、神種地区の住宅近くにクマがいるのを住人が目撃。その後も、同地区やその周辺から目撃情報が複数寄せられた。こうした情報や痕跡調査から、市はツキノワグマの母親と子の計3頭が一帯を徘徊(はいかい)しているとみている。

 目撃場所が集落近くだったことから、市は住民の被害防止や不安の払拭を目的に、県のマニュアルに基づく有害鳥獣としての捕獲を実施することにした。市内でクマの捕獲わなが設置されるのは3年ぶり。

 神種地区でこの日、市の担当者や猟友会メンバー、自治会役員らが参加して捕獲用の金属製箱わな(長さ1・8メートル、高さ60センチ)を設置。クマの通り道とみられる場所を選んで置き、中にクマをおびき寄せるための鹿肉やリンゴ、ハチの巣などを仕掛けた。

 田渕憲三自治会長は「生活圏内での出没が続いているので、何か起こらないか心配。早い対応でありがたい」と話していた。

 県森林動物研究センターによると、姫路市北部は県内のツキノワグマ生息域の南端に当たる。かつて県内のツキノワグマは絶滅の危険性が指摘されていたが、近年は増加。このため、県は平成29年度に保護から管理へと方針を転換した。県内の推定生息数は700頭前後とみられるという。

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