「テレワークうつ」に要注意! 満員電車のストレスがない一方、パニック・虐待など心身不調も

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、いやが応にも普及が進むテレワーク(在宅勤務)。満員電車のストレスがない一方で、長期化すると心身に負担をかかるリスクもある。精神面のケアにも気遣う必要がありそうだ。

 「在宅勤務って集中力をキープするの難しい」「家に帰るっていうメリハリがないからむしろ業務時間が延びる」

 ツイッターには、こうした投稿がある。

 テレワークのデメリットについて明星大学准教授の藤井靖氏(臨床心理学)は、「仕事で何気ない雑談がなくなり、コミュニケーションが減るほか、サボっているのではないかと思われるとの懸念もある」と指摘する。

 在宅勤務なのに家にいられない「在宅困難者」という現象もある。

 「誘惑に負けてプライベート空間で仕事をする気になれなかったり、子供の面倒を頼まれて仕事がストップしてしまうこともある」(藤井氏)という。

 在宅勤務が心身に不調を来すきっかけになることもある。心療内科医で、ひめのクリニック院長の姫野友美氏は、「緊張感がなくなると神経伝達物質のノルアドレナリンが分泌されず、集中力や判断力の低下、競争心の欠如を起こしやすい」と指摘する。

 「歩かないことや日光を浴びないことでセロトニンの分泌が少なくなるとイライラして、甘いものや炭水化物など過食になりがちだ。血糖値の乱高下はパニックやうつ症状、自律神経失調症状を引き起こしやすい。子供への虐待や夫婦げんかへの懸念もある」

 対策はあるのか。「セロトニンなどを増やすには、換気するついでに窓掃除をしたり、テレビ体操、身辺の『断捨離』などが望ましい。家族一緒に料理を作るのも効果的だ」と姫野氏。

 何よりも気持ちの切り替えが重要で、「職場同様に、タイムスケジュールを決めることが先決だ。仕事部屋と生活空間を別にしたり、女性はメークをして、男性も外行きの格好に着替えた方がいい。パジャマを着続けるのは、筋肉や気持ちも緩むので、能率が上がらない」とアドバイスした。

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