紀州徳川家のコレクションの一部資料をネット上で公開 「魔王」初版楽譜も…

 収集した楽譜や音楽書など所蔵する資料は、一時は約3万点に達したともいわれるが、徳川家が財務危機に陥り、昭和7年にはすべての活動を中止した。

 先の大戦の混乱もあり、収集したコレクションは長期間、行方不明になっていたが、戦後の52年以降、読売日本交響楽団の所蔵となり、平成29年に楽団から約2万点の資料が和歌山県に寄託された。

 この中には、ヘンデルの自筆音楽理論書やベートーベンの自筆楽譜、自筆書簡、シューベルトの「魔王」初版楽譜をはじめ、バッハ、モーツァルトら世界的音楽家らの初版楽譜や全集楽譜など貴重な資料が含まれていた。

 県は寄託後、県立図書館と県立博物館でそれぞれ保管するとともに、資料の調査・研究を進めてきた。さらに貴重な資料を多くの人が活用できるように、一部をデジタル画像処理し、インターネット上で公開する「デジタルアーカイブ」化を計画。3月末から専用ホームページで順次公開することにした。

 公開対象は明らかになっていないが、楽譜など100点程度になる見通し。原本のデジタル化画像に、著者名や出版年などの基礎情報や専門家の解説などを添える。資料の電子目録も作成し、同時期に公開できる見込みという。県の担当者は「愛好家も納得の資料が公開できると思う。楽しみに待っていてほしい」と話している。

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