「生きている化石」アメリカカブトガニ孵化 和歌山の水族館

 和歌山県すさみ町の町立エビとカニの水族館で、「生きている化石」と呼ばれるアメリカカブトガニが孵化(ふか)した。赤ちゃんである幼生は直径数ミリ。孵化は国内の水族館では珍しく、幼生を観察できる機会はあまりないという。

 アメリカカブトガニは北米大陸東海岸に生息。十数年の間に脱皮を16、17回繰り返し、50~60センチの大きさに成長する。寿命は不明だが、北米では保護活動が行われている。

 エビとカニの水族館では、水槽にメス2匹とオス5匹を飼育。1月24日に砂の中に約150個の卵が産み落とされているのが確認され、2月9日に約60個が孵化したという。

 過去に3回、産卵したことがあったが孵化せず、成功したのは今回が初めて。

 幼生は水槽のそばの特別展示スペースで飼育され、元気に水中を動く姿が見られる。生まれたばかりの幼生は古生代の海生動物「三葉虫」に似た形をしているが、順調に成長しており、すでに脱皮して形が大人に近くなった個体もある。スペースでは、顕微鏡で孵化する瞬間を撮影した動画も観賞できる。

 平井厚志館長は「大人と幼生の個体は大きさが全く違う。成長する過程を見てほしい」と話している。

 年中無休。入館料は高校生以上800円など。問い合わせは水族館(0739・58・8007)。

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