マスク4万枚 売らずに寄贈「こんなときこそ役立ちたい」 大阪・柏原

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスクの品薄が続く中、医療用マスク製造などを手がける朝日衛生材料(大阪府柏原市)と、食品原材料卸販売の粉由=こなよし=(同藤井寺市)が10日、計4万2500枚のマスクをゆかりの柏原市に寄贈した。「こんなときこそ地元のお役に立ちたい」という両社。同市では市内の高齢者福祉施設や幼稚園や保育園などに配布して活用していく。

 医療現場で使われるガーゼや脱脂綿など衛生材料の製造販売を行う朝日衛生材料は製造している医療用マスク3万枚を寄贈した。現在も工場フル稼働でマスクを生産しているという同社の吉田也真登(やまと)社長によると「需要になかなか追いついていない状態」。ただ、「こんなときだからこそ何とか地元の力になりたい」と提供を決めた。「市内には高齢者も多い。何とか役立ててほしい」と思いを語った。

 一方、米粉や甘味料など製菓加工のための原材料などを扱う卸売業の粉由。碓村多由(うすむらかずよし)社長が柏原市で生まれ育った縁で、商品として扱っている食品加工衛生用のマスク1万2500枚の在庫を寄贈した。「実は会社として販売しビジネスにすることも考えた」と明かす碓村社長。しかし「地元のために力になりたい」と会社の経営判断で寄贈を決めたという。

 同日、2社からマスクの寄贈を受けた柏原市の冨宅正浩市長は「市としても地元企業の力を借りながら、先手を打って新型コロナ対策に取り組んでいきたい」と答えていた。

 マスクは市内の高齢者施設や障害者福祉サービスの事業所、幼稚園、保育園など206カ所にそれぞれ100枚ずつ、市医師会、市歯科医師会、市薬剤師会にそれぞれ5千枚を配布する。

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