じわり広がる「読みメン」 男性の育児参加への第一歩に

 子供への絵本の読み聞かせは女性の役割のイメージが強いが、最近は男性の活躍も目立つようになっている。背景には、全国の自治体や図書館が読み聞かせする男性を「読みメン」と呼び、普及に力を入れていることがある。専門家は「男性の育児参加への第一歩としてとらえる図書館が増えている」と指摘する。(坂田弘幸)

 三木市立吉川図書館(同市吉川町吉安)で6月下旬、男性による絵本の読み聞かせ会が開かれた。絵本の内容に合わせて大きく体を動かしたり、クイズを出題したり。情感込めた語り口で、子供たちを絵本の世界に引き込んだ。

 6歳の息子と訪れた同市の主婦、松本梨絵さん(39)は「男性の読み聞かせは初めてだったが迫力があった」と話す。

 読み聞かせを行ったのは市内の男性グループ「MEN’S(メンズ)絵本プロジェクトいぶし銀」のメンバー。30~60代の8人が所属し、市立図書館で毎月1回読み聞かせ会を開いている。代表の河田明彦さん(64)は「もともと絵本に興味があった。怖い話など絵本によっては男性の声が向いているものもある」とする。

 「読みメン」を提唱した島根県によると、子育てに積極的な男性を指す「イクメン」が広がる中、同県は女性の就業率が全国で最も高く、男性の育児参加が課題だった。そのため「読みメンはイクメンの第一歩」として、平成24年度から読みメンの取り組みを始めた。県内の公立図書館38館で父親に薦める絵本を展示したり、読んだ日付や題を記入できる「読みメン手帳」を配布。取り組みは全国に広まってきている。

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