ソユーズ打ち上げ失敗の衝撃 宇宙基地の運用に懸念

 ロシアのソユーズロケットの打ち上げ失敗は、世界の宇宙関係者に衝撃を与えた。ソユーズは現在、国際宇宙ステーション(ISS)に飛行士を運ぶ唯一の手段で、打ち上げ凍結が長期化すればISSの運用に支障が生じる恐れがあり、影響が懸念される。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の担当者は「ソユーズは最近、大きなトラブルはなかったので驚いた。打ち上げ停止が長期化すると新たな飛行士がISSに行けなくなり、実験を含めた運用に支障が生じる恐れがある」と話す。

 滞在中の飛行士は係留中の宇宙船で帰還するため問題ないが、新たな飛行士が行けなくなると、最悪の場合は無人化の恐れもある。来年に出発予定の野口聡一さんはソユーズが停止しても米国の民間の新型宇宙船に搭乗する可能性がある。

 ソユーズロケットは1950年代に開発され、基本技術は当時から変わっていない。人工衛星を含め1800回以上の打ち上げ実績があり、成功率は97%以上と非常に高く、退役した米スペースシャトルより信頼性が高いと定評があった。

 ソユーズ宇宙船の打ち上げ時に起きた重大事故は過去に2回しかない。飛行士が緊急脱出したのは83年にロケットが爆発し、2人が脱出して以来となった。

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