「IgG4関連疾患」 免疫が暴走…顔色が悪く、尿が変色 硬化性胆管炎

 【暴走免疫!原因不明の難病「IgG4関連疾患」】

 自覚症状がなければ「健康」と思うのが普通だ。暴飲暴食を控え、運動習慣も心掛けた生活を送っていればなおさらだ。しかし、中高年男性を暴走免疫が襲う難病「IgG4関連疾患」では、それが通用しないというから恐ろしい。

 たとえば、あるとき家族や友人から「顔色がおかしい」と指摘される。鏡を見て肌が黄色っぽく変色していれば、驚くのが当たり前だろう。「なんだろう」と不安を感じつつ、さらに、トイレへ行ったときに赤茶色の尿が出る。「血尿だ!」と慌てて近くの泌尿器科を受診するのが、典型的なケース。

 このパターンの中に、暴走した免疫の病が潜む。泌尿器科の検査で「血尿ではなくビリルビン尿」と判明した場合だ。ビリルビンは、肝臓で作られる胆汁の色素で、胆石、肝機能障害、胆管炎などで体内濃度が上がると、皮膚や眼球、尿などが黄色く染まる。ビリルビン尿は、尿が茶色っぽく変色するため、血尿と間違われやすいのだ。

 「胆管が詰まる、あるいは、狭まって血中ビリルビン値が上がる病気のひとつに、自己免疫と関係するIgG4関連疾患があります。しかし、かつてはこの病気の存在が明らかではなかったため、膵(すい)がんなどと間違われて、外科的手術が行われることがありました」

 こう説明するがん・感染症センター都立駒込病院消化器内科の神澤輝実副院長。神澤医師が2003年、全身の臓器に関わるIgG4を明らかにしたことで、国内外での研究が進み、IgG4関連疾患と称されるようになった。

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