「靖国参拝」公人か私人かバカげた質問 中曽根政権から左派メディアが仕掛けた「中韓の批判」

【有本香の以毒制毒】

 8月15日は73年目の終戦の日。平成最後の終戦の日でもあった。東京・九段北の靖国神社には例年どおり、早朝から多くの参拝客が詰めかけ、報道陣もそれなりの数が詰めていたことだろう。

 いわゆる「靖国問題」がやかましかった小泉純一郎政権時代には、上空に報道ヘリが飛ぶ物々しい雰囲気であったが、当時に比べると今年は静かだったと聞いた。

 私自身は近年、取材を除き、8月15日に靖国へお参りすることをやめている。理由は、あまりにも騒がしく、落ち着いてお参りできないからだ。

 神社周辺ではデモ隊がわめき、参道には奇妙なコスプレーヤーや報道陣がいる。靖国と関係ない、他の政治問題を訴える活動家が大勢集合している。多くの人々に自分たちの問題を訴えたい活動家の気持ちも分からなくはないが、「靖国の政治利用」は控えてもらいたいものだ。

 ところで、メディア各社の記者とカメラクルーは例年、暑いなか、社殿の出入り口近くの定位置に立錐(りっすい)の余地なく立つ。そして、参拝を終えて出てくる閣僚や有力政治家らに、判で押したように同じ質問をするのだ。

 「公人ですか、私人ですか?」「玉串料は?」「中国、韓国などの反発をどう思うか?」

 汗だくで詰める若い記者さんらには悪いが、これほど非生産的なルーチンワークもない。

 長年メディアが騒いできた「靖国問題」とは、朝日新聞をはじめとする日本の大メディアが仕掛けたタチの悪い政争というしかない。「靖国問題」などと言うが、神社には何の「問題」もない。

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