第89期ヒューリック杯棋聖戦 豊島、最強手で応戦も羽生棋聖に及ばず

 新潟市の岩室温泉「高島屋」で10日に行われた第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第4局。後手の豊島将之八段(28)が午後7時8分、「負けました」と頭を下げ、羽生善治棋聖(47)が勝ち、決着は最終第5局に持ち越された。

 豊島の2勝1敗で迎えた本局の戦型は第1局に続いて角換わり腰掛け銀。序盤から積極的に指す豊島に対し、羽生が63手目▲2二歩と反撃。豊島はこれを受けずに△4五銀直~△6五銀と最強手で応戦した。副立会人の村山慈明(やすあき)七段は「リスクを取って、攻め合い勝ちを目指した一手。斬り合い必至の進行です」。

 午後に入り、豊島は70手目△5五角で49分、続く△6八銀で1時間17分と連続長考。立会人の屋敷伸之九段は「詰み筋を確認していたのではないか」と分析した。しかし、羽生が83手目に打ち込んだ▲6四銀に屋敷九段は「豊島さんの働いている(5五の)角に狙いをつけた好手」と指摘。その後も難しい戦いが続く中、羽生が89手目▲5四桂の王手金取りで攻め合いに出て後手玉に迫った。さらに▲8六金と桂をはらい、自玉を手厚くさせた。豊島も終盤、粘りを見せたが及ばなかった。

 羽生棋聖「攻め込まれる展開になって何かあればまずいと思っていた。次は最終局なので悔いのないよう思い切って指せたらいい」

 豊島八段「難しいかなと思って指していて、途中でまずくなったのか、もともと悪かったのか(どうか分からない)。気持ちを切り替えてまた頑張りたい」

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