最大の肉食恐竜「スピノサウルス」 極上化石が日本上陸、生態の謎解明へ「とてつもなく重要」

【びっくりサイエンス】

 史上最大の肉食恐竜として知られる「スピノサウルス」の頭骨の化石が日本で所蔵されることになり、国内外の研究者が熱い視線を注いでいる。状態が極めて良い貴重な化石で、謎に包まれた生態を解明しようと学術的な分析が始まる。

 スピノサウルスは約1億年前の白亜紀に北アフリカに生息していた肉食恐竜。体長は約15メートルで、最強の肉食恐竜として有名な約13メートルのティラノサウルスより大きい。とげのような長い背骨を持つことから「とげトカゲ」を意味するこの名前がついた。

 ティラノサウルスが生息していたのは約7千万年前で場所も北米と異なるが、2001年の米国映画「ジュラシック・パークIII」では両者の死闘が描かれ、広く知られる存在になった。

 スピノサウルスの化石は1912年にサハラ砂漠で初めて発見された。主な化石はドイツで保管されていたが、第二次大戦の空襲で焼失。その後も発掘された化石は少なく「謎の恐竜」と呼ばれている。

 2013年の新たな化石発見が転機となって、生態などの推定が大きく変わった。ほかの恐竜とは違い水中でも生活し魚を食べていたとみられることや、肉食恐竜では異例の4本足で歩いていた可能性が示され、古生物学界に衝撃が走ったのだ。

 ただ、4本足での歩行説は、異なる個体の化石を組み合わせるなどした分析から得られたものといい、懐疑的な意見もある。

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