長野県消防防災ヘリ、民間機体で訓練 安全最優先にWパイロットを導入

 長野県消防防災航空センターは7日、山梨県の民間航空会社からリースされたヘリコプターを使い飛行訓練を開始した。9人の隊員とともに県消防防災ヘリ「アルプス」を墜落事故で失ってから1年。4月下旬から5月上旬に予定される活動再開に向け、山岳での救助や消火活動に重要な役割を担う隊員らが真剣な表情で取り組んだ。

 飛行訓練は、民間派遣の操縦士2人や県内各消防本部から事故後、派遣された消防隊員の技能習熟を目的に行われた。1機に2人の操縦士が搭乗する「ダブルパイロット制」の導入決定後、初めての飛行となり、操縦士のほか同センターの成山誠・安全運航管理幹ら計6人が搭乗。安全運航の点検手順を入念に確認した。

 午前10時に県営松本空港(松本市)を飛び立ったヘリは、白馬村の上空まで北上。その後、長野赤十字病院(長野市)、相沢病院(松本市)を経由し、約2時間後に同空港に戻るルートを飛行した。

 相沢病院では、建物屋上のヘリポートに着陸し、搬送した患者をストレッチャーに乗せる訓練を実施。病院の救命救急スタッフに手際よく患者を引き継いだ。

 訓練終了後のミーティングでは、同センターの隊員らが搭乗者とともに安全運航上の課題をチェック。2人の操縦士は「地形の慣熟ができた」などと、訓練の目的を一定程度、達成できたとの認識を示した。成山氏は「安全運航は紙を見て点検するだけでなく、声に出して連携を深めるように」と指示した。

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