チョコで脳が若返り、実証には「追加試験が必要」 内閣府検証結果 比較被験者なくデータ不足

 内閣府のプロジェクトチームと製菓会社「明治」が共同で「チョコレートを食べると脳が若返る可能性がある」と発表し、外部から裏付けが不十分と指摘された問題があり、内閣府は8日、「追加試験を行うべきだ。発表に慎重さが必要だった」とする検証結果を有識者会議で報告した。

 支援制度「革新的研究開発推進プログラム(通称・インパクト)」を利用した研究で、NTTデータ経営研究所の山川義徳氏がプロジェクトチームを統括した。

 昨年1月、チームと明治は共同研究の成果として「カカオ成分の多いチョコを4週間食べると、大脳皮質の量を増やし、学習機能を高める(脳が若返る)可能性があることを確認した」と発表。だがチョコを摂取していない集団と比較しておらず、被験者も少ないなどデータ不足との批判があった。

 そのため内閣府は昨年5月から脳科学の専門家に意見を聞くなど検証作業に着手。報告では「(研究には)比較対照を置く必要がある」とした。今年2月にまとめた支援制度の報告書では、この研究を指し「根拠が十分でない成果を勇み足で発表した」と指摘した。

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