“開かれる”お寺 食や芸術求めて参拝 「よろず僧談」でお悩み対応も

【近ごろ都に流行るもの】

 仏像が安置されたお堂を眺めながら、パフェやケーキをパクッ…。近ごろ、恐縮してしまうくらい?お寺が開かれてきた。文化庁によると全国の寺院数は約7万7千で、郵便局(約2万4千)の3倍以上。檀家(だんか)や信徒でないとちょっと入りにくいイメージもあったが、グルメやアートなどの魅惑が“狭き門”をググッと広げている。(重松明子、写真も)

悩み多き現代に「本来の寺の役割を復活したい」

 東京都中央区の築地本願寺。昭和9年落成の、古代インド仏教建築を模した大伽藍(がらん)が冬の日差しに輝いていた。ぬくぬくとしたガラス張りのカフェから荘厳な光景を眺めつつ、スイーツを口に運ぶ。芋ようかんの和三盆ブリュレ(810円)にウットリ…。不謹慎ではないのでしょうか?

 「そんなことは全くありません。夜はお酒をどうぞ」とは寺の“社長”にあたる安永雄玄宗務長(しゅうむちょう)(63)。

 昨年11月「開かれたお寺」を目指し、総工費16億円をかけて境内を改修。カフェも誘致した。元経営コンサルタントでもある安永宗務長は「檀家制度が廃れるなか、個人とお寺が結びつく仕組みづくりが必要」と指摘。「寺はかつて、地域の相談窓口であり教育の場でもあった。鬱(うつ)やパワハラ、セクハラなど悩みが多様化し、複雑化する現代に、本来の寺の役割を復活させたい」と意義を語る。

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