一度に多種類のがんを発見「PET検査」 原因不明の体調不良、解決の糸口見つかる可能も

 【どこまで分かる その検査】

 最近よく目にする「PET(ペット)」とは、「ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(陽電子放射断層撮影)」の略で、がんを見つける検査法の1つだ。現在では、ほとんどがPET装置とCT装置を一体化させたPET-CT装置を使って検査が行われている。

 どんな仕組みでがんを見つけるのか。2005年に3台のPET-CT装置を導入し、これまでの検査数が10万件を超える「四谷メディカルキューブ」(東京都千代田区)理事長の安田聖栄医師が説明する。

 「がん細胞は正常細胞の何倍もブドウ糖を消費する性質があります。PETは、ブドウ糖に似た微弱な放射能を出す検査薬(FDG)を体内に注入し、その集積具合(細胞の代謝)を画像化する検査です。また、CTによる形態画像(臓器の輪郭)の情報も同時に取得でき、その融合画像によってがんの発生している場所が分かるのです」

 一度に調べることができる体の範囲は、上顎部から骨盤まで。FDGが集まっているがんのある場所は色が濃く映る。つまり、がんのありそうな部位や臓器をピンポイントで調べるのではなく、一度の検査で多種類のがんが調べられるのがPET検査の特徴だ。

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