長野・ベアドッグの「タマ」 人とクマが共存する社会へ

 【甲信越の戌】

 日本でも有数なリゾート地である長野県軽井沢町の山々は、ツキノワグマの生息域として知られる。ときに人身被害や農作物などの被害も発生する。だからといって、クマを駆除する、つまり殺処分するばかりでは、自然保護はかなわないし、人間とクマが共存する社会はつくれない。

 その理想を実現すべく、クマの臭いを敏感に察知するよう特別の訓練を受けた「ベアドッグ」が、この町で活躍している。今年3月、4歳になる雌のカレリア犬「タマ」だ。

 タマは平成27年、米国のベアドッグ育成機関「WRBI」から生後1歳6カ月のとき、共存の取り組みをしている「ピッキオ」(同町)が迎え入れた。「タマ」の命名は「弾」に由来する。いかにも勇ましい。

 体高58センチ、体重は25キロ。強い前肢を支える胸筋がしっかりとついていて、背筋がピーンと張っており、早く走るための広背筋がとても発達していることをうかがわせる。猟犬としては申し分のない体形なのである。

 ハンドラー(飼育士兼訓練士)の田中純平さんは「ベアドッグは警戒心が強すぎても弱すぎてもいけない。『タマ』はうってつけの性格をしている。リーダー的な犬になれます」と話す。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ