「トウホク?」外国人に低い知名度 議論はあるが被災地を目玉に

 ある。

 被災地だ。

 あれだけの大災害に見舞われた地は世界広しといえどもそうない。

 被災地を観光地化することには異論もあろう。「被災者感情を逆なでする」と。行政も被災地ツアーを売りの一つにしているが、被災者に気遣い、前面に押し出せていない。

 今年も「3・11」を迎える。一般の人には「もう7年」でも、震災で身内を失った遺族にとっては「まだ7年」。心の傷は癒えていない。家族が命を落とした震災遺構の前で観光客が記念撮影に興じる光景を目にする遺族の心中は穏やかではない。

 時間をかけるべきだとは思う。心の痛みを和らげながら、少しずつ進める。

 拙速は禁物とはいえ、東北を海外から注目を集める観光地にするには、割り切って被災地を観光の目玉にして打って出るしかない。

 その方向性が的外れでないのは、長い年月を費やして悲劇を消化し、世界的な観光地に仲間入りしたヒロシマが示唆している。

(東北特派員 伊藤寿行)

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