三島も文学賞有力候補に 67年のノーベル賞選考

 小説家の川端康成がノーベル文学賞を受賞する前年の1967年の同賞選考で、川端のほか、小説家の三島由紀夫も有力候補として名前が挙がっていたことが判明した。選考主体のスウェーデン・アカデミーが共同通信の請求を受け、2日に資料を開示した。

 67年の文学賞候補総数70人のうち、有力候補は7人。選考委員会のエステリング委員長(当時)は、三島を「多才な作家」と高く評価した。しかし、川端の存在を理由に最終候補からは漏れた。

 委員長は三島の小説「午後の曳航」を挙げ「成熟味を増している」とたたえた。だが、65年に谷崎潤一郎が死去した後の日本人作家の中では「川端に絶対的な価値がある」と強調し、川端の繊細で美しい文体を称賛して「三島よりも年配者である川端に軍配を上げたい」として川端を最終候補に選んだ。(共同)

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