平和賞のICANと連携 日本被団協「意味ある受賞」と歓迎

 ICANと連携して運動してきた原爆被害者の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」は、6日、東京や広島の事務所で取材に応じ、「北朝鮮情勢が不安定化する中での受賞は意味がある」などとしてICANのノーベル平和賞受賞を歓迎した。

 ICANはこれまで、被爆者が被害の実態を直接訴える場を日本被団協に提供するなどしてきた。東京・港区で取材に応じた日本被団協代表委員の田中煕(てる)巳(み)さん(85)は「これから先につながる受賞だ。核廃絶を進める国を後押しするいい影響がある」と期待。ICANが核兵器禁止条約の採択に貢献したことについては「私たちの活動が下地となり、ICANが国際的な流れにしてくれた」と評価した。

 広島市では、6月に世界各地から集まった国際署名約296万4千筆を携えて国連本部を訪れ、核兵器禁止条約制定交渉の議長や国連幹部に提出した代表理事の箕(み)牧(まき)智(とし)之(ゆき)さん(75)らが会見した。箕牧さんも「核保有国とその傘に入る国を動かす大きな原動力になれば」と話し、「条約に参加していない日本政府は(対応を)見直さざるを得ないのではないか」との見方を示した。

 一方、ICANの主要メンバーで、国際運営委員を務める川崎哲さん(48)は「核兵器の禁止と廃絶を願い、勇気を持って声を上げてきた全ての人たち、とりわけ広島、長崎の被爆者に向けられたものだと思う」とするメッセージを公表した。

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