人手不足、外食産業の時給高騰 募集難しく「賃金相場を下回ると途端に反応ない」

 外食産業のパート・アルバイト従業員の平均時給が高騰している。訪日外国人客(インバウンド)が増加する都市部を中心に飲食店がにぎわい、賃金を引き上げて人手不足を解消したい企業が増えているためだ。関西(大阪府、京都府、兵庫県)では平均時給が900円を超え、今年6月には過去最高を記録。平均賃金の上昇もあり、人件費増で経営に影響を受ける企業も出てきそうだ。

 大阪市阿倍野区の商業施設「あべのルシアス」内のレストラン「イタリアン・トマト」。若い女性スタッフと一緒に白髪の男性が慣れた手つきでカフェオレを作っていた。同店をフランチャイズで運営するアールリンクの戎谷健司専務(55)だ。3年ほど前から思うように従業員が集まらなくなり、自らホールに立つことが増えた。

 高校生のアルバイトも雇って昇給を積極的に行っているが、それでも人員が2割ほど足りないという。戎谷専務は「自分がその穴を埋めるしかない」と話す。

 人材情報会社のアイデム(東京都新宿区)によると、外食産業を含めた「フード・サービス職」に従事するパート・アルバイトの募集時給(7月時点)は大阪、京都、兵庫の3府県平均で前年同月比で25円アップして908円となり、過去最高となった6月の913円を次ぐ水準となった。前年同月比としては48カ月連続で増加している。

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