歯医者さんの半数 医療機器使い回し 感染リスク否定できず 手袋も患者ごとには交換せず

 【ニュースの深層】

 半数の歯科医院が、歯を削る医療機器の一部を患者ごとに交換せず、使い回していた可能性があることが、厚生労働省研究班(代表、江草宏・東北大院歯学研究科教授)の調査で分かった。使い回しでは、細菌やウイルスを次の患者に感染させるリスクが否定できない。研究班は「医療安全や感染予防対策はまだ改善が必要」と訴えている。(社会部 天野健作)

 ■5年前から改善も

 歯科医師会会員1千人を対象にした医療安全・感染防御に関するアンケートは(回答率70%)、平成28年12月から29年1月まで実施された。

 回答者の大半が年齢50代前後で、平均的規模の歯科医院を10年以上開業している。1日の平均患者数は20人以上40人未満が半数以上を占めた。

 治療の中で、およそ半数の患者に対し「ハンドピース」を使用している。ハンドピースは、先にドリルを付けるための柄の部分で、歯科医が手にする。

 研究班が使用済みのハンドピースについて状況を聴いたところ、「患者ごとに交換・滅菌」と答えた歯科医が半数以上の52%だった。しかし、「感染症患者と分かった場合に交換・滅菌」(17%)▽「状況に応じて交換・滅菌」(16%)▽「消毒薬の清拭」(14%)-を合わせて47%が、通常の使用では交換していないという実態が明らかになった。

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