「守ってくれてありがとう。日本アルプス」 台風から長野県を守る“鉄壁”の存在

8日午前10時現在の台風5号の経路図を見ると、長野県南部で台風の進路が北寄りにそれていることが分かる(気象庁ホームページから)

8日午前10時現在の台風5号の経路図を見ると、長野県南部で台風の進路が北寄りにそれていることが分かる(気象庁ホームページから)

 8日未明から朝にかけて、長野県内に最も接近した台風5号は、3千メートル級の山々が連なる日本アルプスに進路を阻まれ、予想に反し、県内を通過しなかった。台風が県内に接近する度にこの「鉄壁」の存在が取り沙汰され、「長野県民は台風被害から守られている」との声もある。気象庁による過去5年分の台風データを集計しながら、日本アルプスと台風の関係をひもといた。(三宅真太郎)

 ツイッターに感謝相次ぐ

 「守ってくれてありがとう。日本アルプス」

 8日午後、降雨が落ち着き始めたころ、短文投稿サイト「ツイッター」に、県民からと思われる書き込みが相次いで投稿された。台風による影響が懸念された県内では、松本市などで一部地域の住民が自主避難し、交通機関でも混乱が生じた。近隣の県では川が氾濫するなどの被害が出たが、進路から外れた県内に大きな被害はなかった。

 気象庁が発表した台風5号の経路図をみると、7日午後3時半ごろ、和歌山県北部に上陸した台風5号は北東に進行。だが、長野県南部で進路が北寄りに変わり、富山湾に抜けた。

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