住吉市民病院、今年度末に閉鎖 難病の5歳児、転院先なく… 重症・長期「受け入れ困難」

 平成30年3月末で別の病院と機能統合し、閉鎖される大阪市立住吉市民病院(住之江区)の入院患者のうち、閉鎖後の受け入れ先が決まらない難病の男児がいる。先天性の代謝異常疾患の一種「ゴーシェ病」を患う堺市の男児(5)。24時間体制の医療ケアが必要で長期入院している。同病院はこうしたケアが必要な重症児の病状が安定し、在宅や施設に移行できるまで預かってきた。しかし閉鎖に伴い、この役割が失われるとともに、他の病院も難色を示しているため受け入れ先が見つかっていないのだという。(南昇平)

 今年3月の誕生日、男児は初めて堺市内の自宅に戻った。ベッドに寝たままで主治医らが同行。わずか3~4時間の滞在だったが、兄(8)は誕生祝いのケーキを食べさせるまねをするなど、弟とふれ合った。母親は「入院中は長男(兄)は弟とほとんど会えないので、うれしそうだった」と振り返った。

 男児は生後5カ月ごろに呼吸が苦しくなる症状が始まり、その約1カ月後、唾液が気道に入って高熱を出し肺炎になりかけた。

 住吉市民病院に入院し、その後、肝臓と脾臓(ひぞう)が腫れる肝脾腫の症状が出たため、検査のため大阪市立総合医療センター(都島区)へ転院。国内では患者数が150人に満たない難病で、肝臓・脾臓の腫れや血小板の減少、骨病変などを引き起こす「ゴーシェ病」と診断された。

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