若者のみそ汁離れ「1、2カ月飲まない」 日本の伝統食に何が起きているのか

 全味工連の広報団体である「みそ健康づくり委員会」の鈴木亮輔委員長(60)は「高度成長期くらいまではご飯とみそ汁、おかず、つけものが食事の定番だったが、ファストフードやコンビニなど食の選択肢が増えた。また朝食を抜く人が多いことも関係しているだろう」と指摘する。

 一方、1世帯あたりのみその年間購入量を示した総務省の家計調査には、都道府県庁所在地(東京は23区部分)と5政令市の統計がある。こちらは農林業・漁業世帯を含むデータだが、みその購入量は「東高西低」の傾向がはっきりと読み取れる。中でも、近畿が特に低く、大阪市と神戸市は、最低レベルの少なさだ。

 昨年は、神戸市(2・978キロ)が最も低く、次いで和歌山市(3・014キロ)、大阪市(3・526キロ)の順だが、平成27年は大阪市(3・202キロ)が最低、2番目に低いのが甲府市(3・450キロ)、3番目が神戸市(3・543キロ)となっている。26年は奈良市、神戸市、大阪市の順で少なかった。

 これに対し、東北などは購入量が多く、昨年最多だったのは盛岡市(8・219キロ)、次いで青森市(7・841キロ)、新潟市(7・748キロ)の順だった。

 パン購入量「全国上位」の影響か

 大阪の街頭調査では、多くの若者がみそ汁をあまり飲まないと回答したが、地域性も背景にあるのだろうか。

 江戸時代の文政6(1823)年創業の老舗みそ店で、現代では珍しい量り売りをしている大源味噌(本店・大阪市中央区)社長、安齋善行さん(52)は「大阪はだし文化があり、みそ汁だけでなく、すまし汁を多く飲む。また『食い道楽』のまちでもあり、カレーライスのときは洋風スープにするなど主菜によって汁物を変えるからではないか」と説明する。そして「大阪はパンをよく食べることも影響しているのではないか」と指摘する。

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