広島の高校、戦艦大和をVRで再現 甲板上を体感

 戦時中の戦艦大和の様子をバーチャルリアリティー(VR)技術を使って再現することに、広島県立福山工業高(福山市)の生徒が取り組んでいる。今夏にも完成し、大和ミュージアム(同県呉市)などで体験できる予定。

 「ドーン」。砲弾の重低音が響いた。専用ゴーグルを装着すると、そこは大和の甲板上。黒煙が消え、巨大な主砲が姿を見せた。方向を変えると、海が見えたり違う角度の大和が現れる。VRはコンピューターで加工した映像や音、震動によって、仮想の世界を実際に見ているように追体験できる技術だ。

 同校は、戦争によって失われた遺産を再現する取り組みを続けている。昨年11月から体験型の作品の制作を開始した。

 大和の乗組員から聞き取ったり同ミュージアムの模型を調べ、主砲のサイズや菊の紋章など当時の様子を詳細に作り上げた。同校3年の平田翼さん(17)は「新しい技術で映像をリアルに体験できる。戦争の悲惨さをたくさんの人に伝えたい」と意気込みを話した。

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