【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】「週刊新潮」の大特集「『文春砲』汚れた銃弾」 OBだから言うわけではないが…悪どい意図はなかったと信じたい

 今週くらい、この欄を書くのに悩んだことはない。

 そう、『週刊新潮』(5月25日号)のグラビア+10ページの大特集「『文春砲』汚れた銃弾」。むろんかつて三浦和義事件を追及して『週刊文春』の名を高めた「疑惑の銃弾」のもじりだ。

 要は、『文春』編集部が『新潮』の中吊りを毎週火曜の校了日午後に入手(両誌は校了日も発売日も同じ)。『新潮』のラインアップ、タイトルをチェックして、校了までの4、5時間の間に後追い取材をしたり、場合によってはスクープ潰しをしているというのだ。

 〈中吊り広告を盗み見る、という姑息(こそく)な手段で「スクープ泥棒」「スクープ潰し」を繰り返されては、さすがに黙っているわけにはいかないのだ〉

 2014年、朝日新聞「慰安婦誤報騒動」の折、朝日が池上彰さんのコラムの掲載を拒否した。『新潮』はこれを右トップのスクープとして掲載。むろん中吊りにも載せた。

 ところが、中吊り段階では池上さんの件を載せていなかった『文春』もその件を記事にして新聞広告には掲載。ネットにも『文春』のスクープとしてアップ。『新潮』は煮え湯を飲まされた。

 〈本誌はその時、初めて“本気”で疑ったのだ〉

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