両陛下ゆかりの人、最終報告に安堵と注文「ご研究の時間増えたら…」

 天皇陛下の譲位に向けた政府の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の最終報告が取りまとめられた。天皇、皇后両陛下にゆかりのある人からは安堵(あんど)の声が聞かれた一方、議論の過程などに対する注文も聞かれた。

 「譲位の方向性が見え、とりあえずほっとした」。そう話すのは、約20年前から陛下のハゼの研究をサポートする早稲田大学招聘(しょうへい)研究教授の五條堀(ごじょうぼり)孝さん(65)。昨年12月23日、陛下の83歳のお誕生日に皇居に招かれた際は「お年を召されたためか、かなりお疲れのように見えた」。ただ、新たな研究テーマが話題に上ると「楽しみですね」と応じられたという。

 陛下はハゼの論文発表では編集者の指摘に自らペンをとり、公務で多忙を極められても締め切りに遅れることはなかった。ある海外の論文で、陛下が「東日本、西日本」という表記に疑問を呈し「日本の東部、日本の西部」と書き換えられたことが記憶に残っているという。

 五條堀さんは「日本は一つで分けて考えられないというお考えの表れ。強い責任感を持って行われている象徴としての活動とも通じるところがあると感じた。それが昨年8月のお言葉につながったのだろう」と話し、「今後は研究に充てられる時間が少しでも増えたらいい」とおもんばかった。

 陛下と学習院の同級生だった明石元紹さん(83)は、有識者会議の最終報告が陛下のお言葉に言及しなかった点に首をかしげ「お言葉から議論が始まったのだから、憲法上の疑義があるとはいえ、陛下のお考えをうかがう機会を設けるべきだった」と訴える。

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