世界遺産の金閣寺に“幻の池”存在か 京都府教委が調査、復元作業へ

 京都府教育委員会は18日、世界遺産の金閣寺(京都市北区)で、舎利殿・金閣の前に広がる鏡湖池(きょうこち)の南側に別の池が存在していた可能性が高いとして、平成29年度中に発掘調査を実施すると発表した。幻ともいえる池の全体像を確認できれば、詳細に検討した上で復元作業に入る。完成は33年度を見込んでいる。

 金閣寺は室町幕府3代将軍・足利義満が応永4(1397)年、西園寺家の北山山荘の跡地に造営した北山殿が始まり。3層の建物の外壁に金箔(きんぱく)が貼られた金閣と、面前に広がる鏡湖池を中心とした庭園は、国の特別史跡・特別名勝に指定されている。

 府教委文化財保護課によると、同寺が所蔵する境内を描いた江戸時代の絵図面の中には鏡湖池の南側に別の池が示されている。同池の南側は現在、約6千平方メートルの雑木林になっているが、池の存在を示唆するくぼ地が確認できるという。

 このため、同課は発掘調査を計画。今年度は6カ所で計130平方メートルのトレンチ(試掘溝)を入れ、池の痕跡を確認する。池が見つかれば範囲を広げて詳細に調査を行い、整備方針を検討して復元作業に入る。

 同課は「池が確認されれば、さらに詳細に調査を行った上で金閣寺側や専門家とも調整して、寺の全体の景観に見合うようなものに復元していきたい」と話している。

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