明美ちゃん基金 沖縄の男性から「恩返し」 昭和50年代に基金適用

 国内外の心臓病の子供を救う「明美ちゃん基金」(産経新聞社提唱)へ昨年末、「全国心臓病の子どもを守る会」沖縄県支部の元支部長の男性が善意を寄託した。昭和50年代、沖縄の子供に基金が適用されたことから、「少しでも恩返しができれば」という思いを込めたという。

 寄託したのは沖縄県宜野湾市の精神科医、田(た)頭(がみ)政三郎さん(80)。先天性の心臓病を抱えた次女を6歳で亡くしたことをきっかけに、妻の妙子さん(79)とともに沖縄の心臓病の子供たちを支援する活動を続けてきた。

 47年まで米国の施政権下に置かれていた沖縄では、心臓病の子供の医療環境が整っておらず、本土復帰後もしばらくは重症の子供を手術できる病院はなかったという。その上、本土で手術を受けるには高額の移送費や宿泊費が必要だった。

 妙子さんによると、窮状を知った当時の産経新聞那覇支局長が申し出て、50年代前半、本土での手術を希望した多くの子供に基金が適用された。また、52年には基金の支援などによって、沖縄市にあるテーマパーク「こどもの国」への遠足も行われた。

 田頭さんは、基金の適用を受けた子供や家族は「感謝の気持ちをどのように表したらよいか迷いながら過ごしておられると思います」と推察し、「その方々の思いも含めての基金への申し込み」と説明した。金額については「伏せてほしい」としている。

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