「福者」高山右近 ゆかりの地沸く 生誕地・豊能町、記念の酒やミュージカル

 カトリック信仰の模範を示したとして、キリシタン大名、高山右近(1552~1615年)が今月、ローマ法王庁(バチカン)から、死後400年を経て「福者」の称号を与えられた。右近の生誕地や所領があった大阪では、右近にちなんだイベントが相次いで計画されるなど、まちおこしにもつながると期待が寄せられている。

 ◆1万人が祈り

 今月7日、大阪市中央区の大阪城ホールで開かれた列福(れっぷく)式では、ローマ法王代理のアンジェロ・アマート枢機卿が「高山右近を福者の列に加える」とする法王書簡を朗読。信者ら約1万人が祈りをささげた。

 祖先が佐賀で隠れキリシタンだったという兵庫県尼崎市の会社員、鹿島健一さん(67)は「信者の400年越しの夢がかなった」。右近の生誕地、大阪府豊能町の池田勇夫町長(77)も式典に参加し「豊能町にとってまさに歴史的なできごと」と笑顔を見せた。

 ◆「殉教者」で申請

 福者は全世界の教会で公的な崇敬対象の聖人となる前段階。日本の聖人は42人で、福者は計393人が認定されていた。

 高山右近については列福手続きに備え、死去直後に生前の足跡を記録した文書が作成された歴史的事実があったが、キリスト教を禁教とした幕府の政策で日本国内での調査はできず、手続きは行われなかった。

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