東日本大震災6年 福島産のモモ輸出、原発事故前上回る 地道な発信結実 県産品の信頼回復に…

 福島県を代表する農産物の一つ、桃の昨年の輸出量が、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故前の水準を上回ったことが、県などの調べで分かった。震災からまもなく6年。県内産の農林水産物への風評が根強く残る中、海外で桃の品質が認められたことで、県産品の信頼回復に一筋の光が差した。

 ■事故後、輸出ゼロに

 福島県産の桃は原発事故後、一度は輸出量がゼロになったが、平成24年のタイ向けを皮切りに、28年までにマレーシアやインドネシア、シンガポールなど東南アジア各国に輸出。総量は震災前(22年)の23・9トンを大きく上回り、28年は30・6トンまで伸びた。この間、関係者は原発事故で失った信頼を取り戻そうと、安全性と品質の良さを丁寧に粘り強く発信。地道な取り組みが実を結び、飛躍的な回復につながった。

 県などは輸出量の拡大に向け、内堀雅雄知事によるトップセールスのほか、現地小売店の店頭で試食販売なども展開。放射性物質の濃度検査の様子を紹介するパネルなどを用意し、安全性をアピールした。

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