中原中也賞に野崎有以さん 詩集「長崎まで」

 若手詩人の登竜門として知られ、優れた現代詩集に贈られる「中原中也賞」の選考会が11日、山口市で開かれ、東京大大学院生野崎有以さん(31)の「長崎まで」に決まった。

 同作品は昨年5月に刊行されたデビュー作。分かりやすい言葉が並んだ散文調で、演歌調の語り口を用い独自の世界を表現した。

 詩人佐々木幹郎さんら5人の選考委員は「意図的に詩的言語を外しているが、全体を読むと詩の世界になっており意表を突いている」と高く評価。選考委員の現代詩作家荒川洋治さんは「従来の詩と異なる新しい世界を開いた」と述べた。

 野崎さんは東京都出身。「ちゅうやん(中也)に深い縁を感じます。素晴らしい賞をありがとうございました」とのコメントを出した。

 賞は今年が22回目で、188点が選考対象となった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ