国重要文化財「白檀塗具足」の修復費用をネット公募 いずれは15代全将軍そろい踏み

 静岡市駿河区の久能山東照宮が、徳川家康の甲冑で国重要文化財「白檀塗具足」の修復費用をインターネット上で募るクラウドファンディングを始めた。平成29年2月5日までに500万円を集めるのが目標だが、現在のペースだとわずかに20万円ほど届かない見通しといい、さらなる協力を呼びかけている。

 これまでの状況から単純計算すると、応募額は1日当たり5万5000円弱で、締め切り時の総額は480万ちょっと。

 白檀塗具足の修復費用の総額は1500万円ほどだが、重要文化財のため国や県、静岡市が約3分の2を負担する。久能山東照宮では、残る500万円を静岡市などでファッションビルを運営する「パルコ」のクラウドファンディングサービス「BOOSTER」を利用して募集。1口5千円~10万5千円で、資金提供者は金額に応じて記念ポストカードや唐津焼抹茶碗(わん)などの返礼品が受け取れる。

 永禄3(1560)年、「桶狭間の戦い」の緒戦で丸根砦を攻略した家康は、金(きん)箔(ぱく)で飾った国重要文化財「金陀美具足」を着用したといわれる。白檀塗具足はその着替えとして製作されたもので、金箔の上にあめ色で半透明の漆を重ねたより豪華な当世具足。家康の死後は江戸城で保管され、明治初期に久能山東照宮に移された。現在は下半身を守る「草ずり」のほころびなど劣化が目立つため、28年4月から東京国立博物館(東京都台東区)で修復作業が進められており、来春には修復が完了する見込みだ。

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