もんじゅ廃炉 原子力委、政府に警告 高速炉より「足元見よ」

 国の原子力委員会(岡芳明委員長)は27日、政府が高速増殖原型炉もんじゅの後継の高速炉開発を決めたことを踏まえ、一般的な原発「軽水炉」に対する国民の不安や不信に真摯に向き合うよう求める見解をまとめた。原発再稼働に十分な信頼が得られないまま、高速炉に注力する政府に対し「しっかりと足元を見るべきだ」と警告した。

 日本が核兵器に転用可能なプルトニウムを約48トンも抱え、原発の燃料として消費が進まず核不拡散の観点で国際的な懸念を招いていることに言及。消費手段の一つに高速炉が挙げられていることを念頭に「(軽水炉で消費する)プルサーマルでの対応が唯一、現実的な手段だ」と明記した。

 岡委員長は22日の会合でも「発電コストが高い高速炉は、電力の競争環境下では商業化できない。ビジネスとしての成立条件や目標を検討すべきだ」と指摘していた。

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