【くらしナビ】喫煙者へリスク少ない第3の選択肢

 健康は大切だが、どうしても禁煙できない…。そんな人のために新たな選択肢を探ろうと、国内外の医療関係者や研究者らによるシンポジウムがこのほど都内で開かれた。

 たばこの害や依存症に詳しい米ジョンズ・ホプキンス大学医学部のジャック・ヘニングフィールド教授が登壇し、有害物質を減らせる可能性がある加熱式たばこなどの代用品を使う「たばこハーム・リダクション」をテーマに講演。やめるか否かの二者択一ではなく「リスクが少ないたばこという第3の選択肢をより多くの人に知ってほしい」と呼びかけた。

 ハーム・リダクションは英語で「害の低減」を意味し、健康被害をもたらす行為を直ちにやめるのではなく、まずはその行為に伴う実害を極力少なくする考え方。欧米では社会全体のリスクを減らせる公衆衛生施策として注目されている。

 現時点で医学界は“禁煙すべきだ”が前提で「たばこハーム・リダクション」には慎重派も多いが、同シンポジウムを聴講した熊丸裕也さん(AOI国際病院副院長)は、禁煙指導に長年携わってきた経験から「禁煙外来に通院する患者のうち、禁煙を1年以上継続できているのは3割程度」とした上で、「禁煙できない人がいるからには、リスクを低減する可能性のあるたばこを支持したい」と語った。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ