ベリーダンスで心のケア 即興で踊れる手軽さと芸術による癒やしの力に着目

 認知症やがん患者の心のケアに「ベリーダンス」を取り入れようと、兵庫医科大先端医学研究所(細胞・遺伝子治療部門)の研究生、入沢仁美さん(31)=兵庫県芦屋市=が活動を始めた。衣装や小道具で女性美を強調した官能的なダンスというイメージが強いが、老若男女を問わずだれでも即興で踊れるという手軽さや自由さに着目。芸術による癒やしの力を使ったケアとして、活用方法を模索している。

 ◆法曹から医療へ

 入沢さんの専門は病院管理学。医療倫理や医事法などの幅広い分野で、医師らによる診療を危機管理の観点から補佐する学問だ。自身も法科大学院出身という異色の経歴を持つ。

 一時は法曹を目指していたが、5年前に大病を患い、入退院を繰り返しながら約1年間の闘病生活を送った。治療方針に疑問を抱いても、病院からは明確な説明がない。不信感とともに「家族に迷惑をかけている」という思いも募った。

 医療現場にコミュニケーションが足りないのではないか。自分と同じような悩み、苦しみを抱える患者は多いのではないか。そうした問題意識が、医療の道で研究を志す原動力となった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧