和歌山で空き家めぐり相次ぐ苦情 「スズメバチが危険」「トタン屋根が飛んだ」

 「通学路近くの空き家にスズメバチの巣ができて危険」「台風でトタン屋根が吹き飛んだ」。和歌山市には近年、こうした空き家絡みの相談や苦情が相次いで寄せられているという。同市の担当者は、「空き家は所有者がすぐには分からなかったり、遠方にいたりするケースも多いので、1戸ごとに解決には時間と労力がかかるのが実情だ」と頭を抱える。

 空き家問題は同市に限らず、和歌山県内共通の課題だ。総務省の平成25年「住宅・土地統計調査」によると、別荘を含む県内の空き家は約8万6千戸。空き家率は18・1%で、山梨県(22・0%)と長野県(19・8%)に次いで3番目の高さになっている。

 深刻化する空き家状況に対して県も対策に乗り出しており、平成24年には景観を悪化させる空き家の所有者に対し、地域住民の要請があった場合、知事が撤去などを命令できる「景観支障防止条例」を施行。今年3月、那智勝浦町内で10年以上放置されていた空き家を同条例に基づく行政代執行で撤去した。

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