ボブ・ディランにノーベル賞 「優れた世界の吟遊詩人」「これを機にファンが増えれば」受賞に国内からも祝福の声

 「風に吹かれて」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」などの名曲で知られる米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディランさん(75)のノーベル文学賞受賞が決まった。「新たな詩的表現を創造した」と評された伝説のソングライターは公演でたびたび来日し、日本のミュージシャンにも多くの影響を与えてきた。待望の一報に、ファンからは喜びの声が上がった。

 平成13年3月、東京都内で開かれたコンサートの終盤。レコード会社「ソニー・ミュージック」でディランさんを担当していた白木哲也さん(52)は緊張しながらステージの端に立っていた。担当してから約3年。ようやく挨拶の機会が与えられた。

 コンサートを終えたばかりのディランさんが、軽い足取りで近づいてきた。手を差し出すと、握り返してくれた。柔らかかった。「あんな力強い演奏をする人の手が、ふにゃふにゃしているのが意外だった」

 英語で「昔から聴いてました。会えて光栄です」と語りかけると、ニコっと笑ってうなずいてくれた。時間は約30秒。ディランさんは一言も言葉を発しないまま、楽屋へと向かった。

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