「超少子化」を解決するための異次元の処方箋とは-「NHKスペシャル」ディレクターに聞く(上)

 「#保育園落ちた」のツイートが波紋を呼び、少子化対策が政府の大きな政策課題になってきた。日本の将来を大きく左右する問題でありながら、対策は遅々として進んでこなかったのが実情だ。こうした中、NHKの討論番組「NHKスペシャル 私たちのこれから #超少子化 安心子育ての処方せん」が2月に放送。その後、4月には間髪入れず、書籍『超少子化 異次元の処方箋』(ポプラ新書、780円+税)も出版されるなど大きな関心を集めている。番組を担当した神原一光ディレクターに、少子化対策の処方箋を聞いた。(日下紗代子)

「日本の課題、根源にある少子化」

 これまで「私たちのこれから」と題したシリーズでは、年金や雇用、介護といったテーマを取り上げてきました。その中で、「日本をとりまく問題の根源は、少子化にともなう人口構成のアンバランスにある」ということが見えてきたんです。そこで、去年冬の企画会議で「この問題を真正面からやらなくては」と取材班みんなが一致して、番組制作に取り組みました。

 〈2015年にスタートした「NHKスペシャル 私たちのこれから」のシリーズは、現場リポートを交えながら、問題解決の処方箋を探る討論番組。討論には、有識者に加え、視聴者も参加し、毎回活発な議論が行われている。老後の生活、雇用環境の変化、そして介護…。それぞれのテーマの中で、課題として浮かびってきたのが「少子化」というキーワードだったという〉

 取材を進めてみると、「団塊ジュニア」の世代(1971~74年ごろの第2次ベビーブーム時代に生まれた世代。団塊の世代の子供にあたる)の未婚率が高まっていることがわかりました。この世代は人口比率が高いのですが、すでに40歳を超え、出産のピークを越えている。「どうして、こんなことになってしまったのか…」と驚きました。

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